第687回 怪我
怪我
我々の職業上、サポートしている
選手の「怪我」は切っても切れない関係である。
仮にいくらトレーニングや準備をきっちり行なっていても、起こるときは起こるもの。
怪我の分類も外傷のような捻挫 肉離れ系から スポーツ障害の関節や靭帯、腱を痛める (炎症)もあるので、避けることは不可能である。
我々の目的はトレーニングでパフォーマンスを上げることでもなく、野球で言えば球速を上げたり、打球速度を上げることでもない。怪我をしない身体と技術を習得するための反復練習で壊れない身体を作ることである。
怪我を少なくし練習量をこなし、高いレベルでの技術を身に付けると結果的に球速、打球速度も上がることにつながるのである。ここ昨今の風潮では、筋力トレーニング、筋肉量を増やすとパフォーマンスが上がると言う短絡思考的な 勘違いした認識がまかり通っている。
必要なのはプロやトップレベルで通用する技術の習得で、筋力トレーニングではない!!
筋力トレーニングをやり過ぎたり方法を間違えて怪我を、もしくは怪我のリスクを蓄積してはならない。これが大事であって、いくら筋肉を鍛えたところで怪我をしてしまったりしては元もこうもないのである。
特に現代では情報量が多く多様化しているので、選手によっても自分に合ったトレーニングは何なのかを見極める必要がある。誰々選手がやってるからと言って、自分に向かないパワー系のトレーニングをしたり、あるいはピラティスをやって、あまり筋力に負荷をかけなかったりする場合もある。では、何が自分に向いてる合ってると言う基準が何?となるが、私の個人的な意見ではそのトレーニングを続けてワンシーズン大きな怪我なく過ごせたらこのトレーニングが合っていると判断しても良いと思う。一時的に筋力量が増え、パフォーマンスが上がった時期もあるが、怪我をして休んだ期間やどこかに痛みを抱え練習が十分にできないトレーニングは合っていないと判断して間違いないと思う。
来年で栗山選手はプロ25年目
変わらず、我々は怪我の少ないトレーニング法で取り組んでいきます!

